身体美学美学的女性評

小野洋子

2012年10月16日

世界で最も有名な日本女性、といって過言でない。
ただし彼女自身が名声を高めたという訳ではない。
高名である最大の理由は、ジョン・レノンの妻であること。

世紀の白人スターと東洋人の妻、きわめて異色のカップルだ。
東洋人が世界的有名人の妻になることは非常に稀なのだ。
そもそも東洋人女性が世界的有名人になった例がきわめて少ない。
ミャンマーのアウンサンスーチー女史くらいしか思い浮かばない。
小野小町や楊貴妃など欧米人が知るはずもない。

彼女はその特異さが悪い意味で際立つことになる。
奇妙なカップルは社会から糾弾されることになる。
ジョンは不倫のはてに白人の妻子を捨てたのだ。
だが英国のマスコミや世間のバッシングは彼女に集中した。
問題と直接関係のない容姿まで「醜い」と書き立てた。

「東洋人にセクシャルな魅力があると認めたくなかったんだと思う。」
バッシングに対する彼女自身の分析である。
英国人はジョンの熱愛ぶりが、理解できなかったのだろう。

あるいは日本人もそう感じたのかも知れない。
若くしてすでに世界的大スターで億万長者。
どんな美女も思いのままのはず。
なんでわざわざ怪しげな東洋人の大年増を選ぶのか。

当時の映像には超ミニスカート姿もある。
正直にいって美脚とは言い難い。
超ミニだけにモロパンチラ(パパラッチ撮影?)画像も存在する。
だが話題にはならなかった。

クリントン米国務長官の大統領夫人時代のパンチラ画像は話題になった。
某下着メーカーが広告に使うと公表、多くの男性の目を釘付けにした。
(ただし実際に使われることはなかった。)
水着姿の盗撮映像が話題になったこともある。
男たちを悩殺した経歴を持つ国務長官は、彼女が最初で最後か。

前衛芸術家故の感性なのか、彼女は体の露出に抵抗を持っていない。
ジョンと共に全裸ヌードを公開したこともある。
しかしそれも美しいとは言い難い。
ジョンとの頭身比率の差が目立つばかり。

特に後ろ姿が最悪。東洋人の弱点丸出し。
むしろジョンの尻の方がきれいだった。
なぜ公開したのか理解に苦しむ。

ジョンがこういう評価を聞いたら何というだろうか。
一笑にふして言うだろう。
「彼女の魅力、価値をまったく分かっていない。」

彼自身が彼女の価値の証明である。
彼女への熱愛は一貫して変わることがなかった。
出会って以降のラブソングはすべて彼女に向けたものだ。

一時突き放されるように別居した時期もあったが変わらず。
むしろ彼女が必要なことを思い知ったようだ。
やがて必然的帰結ように復縁すると愛の証、愛息を授かる。
(現在ホンダのCMに出ているショーン・レノン氏だ。)
困難を克服しての劇的な高齢出産だった。

彼は二人の関係を同志と表現している。
感性、価値観の共有によって結ばれているということだろうか。
恋愛はその基盤に付随するものらしい。
なんであれ麗しき絆を築いたのだから二人の人生は天晴。
彼女を選んだジョンも天晴。彼の心をつかんだ彼女も天晴。

彼女は女性の価値や魅力とは何か。
世の女性に大きな示唆を与えている。
どんな美女であっても、愛されなかったら意味を持たない。

ジョンは男たちに教訓示している。本当の価値を見極めろと。

ジョンの人生は彼女抜きでは語れない。
彼女の人生もジョン抜きでは語れない。
よって画像はすべて二人のツーショット。

正面ツーショット1 正面ツーショット2
正面ツーショット3 正面ツーショット4