コンプレックス2*勇気ある?大使の告発
日本人が欧米文化に憧れるのは魅力がある証。
いいかえると洗練された美を感じられるから。
日本人が持つ美のイメージの多くが欧米文化。
例えば憧れる花嫁衣装はウェディングドレス。
憧れの文化を真似したいのは自然な欲求だ。
対抗できない限り欧米化は止められない。
ただ単純な憧れだから本質まで追求していない。
キリスト教文化も単なるファッション。
敬けんな信仰などとはまったく無縁。
クリスマス、バレンタインなど享楽的だ。
そもそも宗教の祭祀とは認識していない。
クリスマスイブに男女がホテルでディナー。
そこには教義のかけらもない。
洋風の舞台で恋人たちを演じている?。
それ自体は個人の自由であり何の問題もない。
ただ絵になるかどうかについては別。
映画の場面が優雅なのは基準満たしているから。
美しい横顔、美しい姿勢、手足の長い体形等。
それが舞台に溶け込んで絵になる。
基準から外れるほど優雅から遠ざかる。
猫背でワイングラスを傾けても絵にならない。
しかし和食だと猫背も気にならない。
畳の上での食事なら、何の違和感もなくなじむ。
(畳の生活が猫背の一因という説もある。)
通はそばを飲むようにすする。
だが日本人でも積極的には真似しない。
見た目が上品に見えにくいからだ。
特に口元がゆるい人は非常に汚く見えやすい。
(東洋人には多い)
東海道中膝栗毛にこんな描写がある。
弥次北コンビがコイの滝登りの絵を見ていった。
「コイがそーめん食べているのかと思った。」
このセリフを連想させる人がいる。
口元の感じがコイの滝登り?に似ている。
遠目だと口からサナダムシを出している?。
その上猫背で音を出してすする。
日本人の目にも優雅には見えない。
寿司などをほおばる時も同じ。
タコほおばる姿はタコの天敵ウツボの如し。
あるいはマンガのタコの口にも似ている。
寿司は世界に誇る洗練された料理だ。
だが食べる姿が下品に見えては粋でない。
日本人はその点まったく無頓着。
当てはまる人多いがたぶん自覚していない。
(自覚していたら改善しようとするのでは。)
そばや寿司を食べる姿は欧米人の方が優雅?。
その可能性は十分ありうる。
これは食文化の問題ではなく美意識の問題だ。
表情の問題とも根はまったく同じ。
崩れやすくきれいな形を作れない。
それが食べる動作に表れただけである。
基本のできた欧米人は汚くなりにくい。
食べ慣れない寿司であっても
寝顔も同じ理由で汚く見えやすい。
だがたぶん本人は自覚していない。
横顔も同じ理由で同じことが言える。
基本ができていなければ万事に悪影響及ぼす。
正論は思考の停止?
日本人は世界一不細工な民族?。
と主張した本が話題になったことがある。
著者は*某大使、外交官としての体験が根拠。
当然反発が出て著者は大使をクビになった。
確かに世界一は誇張、他の東洋人も同じだけに。
「どの人種にも美形もいれば、不細工もいる。」
これは識者の典型的な反論、確かに正論だ。
映画で見る白人の美男美女はごく一部。
十人並みや不細工な白人の方が多い。
だから劣等感を抱く必要はない?。
だが以下の疑問の答えにはならない。
では何人であっても水準は同じなのか。
反論した人は劣等感を感じていないのか。
外国人は日本人を同じ水準だと見ているのか。
なぜ日本人は欧米に憧れるのか。
なぜ有色人種は差別されてきたのか。
同本が勇気ある問題提起と言えなくもない。
本を抹殺しても問題が消える訳ではない。
事実にふたをしてないことにしているだけ。
上記項目で日本文化の弱点を具体的に上げた。
それは多分に美意識の問題であって改善可能だ。
結局正論は思考の停止に他ならない。
同胞の問題提起も、同胞ゆえに潰された?。
白人に「黄色いサル」と言われるよりはまし。
言われなくてもそう思われていたら同じこと。
精神論は通じない?
劣等感はあくまで内なる問題。
それより外国人の目にどう映るのかが問題。
貧相に映るのなら自信も意味がない。
世界は友好的な人ばかりではない。
人種的差別も歴然として存在する。
先進大国であれば免れるほど甘くもない。
容姿はどこへ行っても人を判断する基準。
そもそも白人の優越意識は容姿も根拠の一つ。
こちらが無頓着であってはならない。
某紙の記者の英国での体験。
レストランで家族と食事をしていた。
そこへ白人の子供が近づいてきた。
記者の息子を指さして「うわー、変な顔!」。
彼は息子を慰めるのに苦慮したという。
こういう話もある。
ある日本人がドイツの動物園でサルを見ていた。
飼育係らしき男が彼に話しかけてきた。
「このサルは先日日本人見て突然暴れ出した。」
と言われたが、その時は意味分からず。
後で気づいた。サルは日本人をサルと認識?。
ライバルと感じて追い払おうとした?。
「米国へ行くとすごくモテる。」
某女性タレントが言っていた。
確かに欧米で日本人は人気だという説がある。
だが根拠もなければ実証されたこともない。
某女性タレントの体験の詳細は不明。
日本女性は白人に弱く簡単に引っかかる。
推測の域は出ないがその可能性もある。
当人が誰の目にも魅力的ならば別だが。
今や誰でも海外に行ける時代になった。
行くなら日本人のイメージ下げないで欲しい。
問題の本の著者
昭和40年代アルゼンチン大使だった河崎一郎氏。
世界各国の大使を歴任していたベテラン外交官。
その体験から感じたことを書いたのが問題の本。
タイトルは「素顔の日本」。
センセーショナルな中身を象徴する部分が以下。
ピグミーやホッテントット以外で最も不細工。
不細工の内容も具体的に書かれていた。