身体美学 概論Fhysical Aesthetics introduction

表情編2000年

基礎

顔は生理的機能の他に文化的、社会的機能も持っている。
即ち人格を表示する看板であり、証明書でもある。
人は首から下をいくら見ても、人格を感じる事はほとんどできない。
逆に言えば、顔を隠すだけで人格は見えなくなる。

では具体的に顔の何が人格を発現するのか。それが表情だ。
顔は表情がなければ能面と変わらない。
事実欧米人の目には、無表情な日本人が能面のごとく見えるようだ。
それが世界に通用しない一因ともなっている。

表情の持つ意味は日本人が考えるよりずっと大きい。
魅力も同様、表情を抜きには語れない。
自分の表情を知る事は、自分の実像を知る事に他ならない。

表情の原理、構造はコンピュータに例えると分かりやすい。
下の図はそれを図式化したもの。矢印はベクトルを表している。

  笑顔のベクトルの概念図

表情を発動させる原動力はもちろん精神だ。
その人の精神、性格、気分が目に見える形で表れたのが表情。
基本的なソフトフェアだから、OS(オペレーティングシステム)に当たる。

実際に筋肉を動かすプログラムがアプリケーションソフト。

三つ目は顔を構成する目や口、骨格や皮膚、筋肉や神経などの各器官。
即ちコンピュータ本体や周辺機器などのハードウェア。

以上が三点セットになって、初めて機能が完結する。
各機能の高いセットが三位一体、一元的に調和した時に最高の働きをする。
コンピュータならユーザーを感激させるハイパフォーマンス。
人の場合は輝きとなって表れる。

上の図で重要なポイントは、ハードとソフトは相互に作用する点だ。
ハードつまり顔によい形が作られると、OSにもよい影響を与える。

持続的な表情の輝きは、OSとハードのよい相互循環が起きている結果だ。
よい表情を作るからよい精神状態になる、という逆説も成り立つ。
表情をきちんと作る事の大切さを示す事実だ。

windowsとMac OS

欧米人と日本人(東洋人)では三点すべてにおいて違う。
OSである精神については、小見出しのように優劣はつけられない。
だがアプリケーションに関しては欧米人の方が平均的に優れている。
表情の豊かさに比例して、洗練されたプログラムが発達している。

同じ東洋人でも精神性、民族性に関してはかなり違いがある。
だがハードとアプリケーションは、モンゴロイド共通。
日本の芸能スターの成功が、モンゴロイド圏に限られているのもその証し。

表情が乏しいからと、ただ大げさに作ってもきれいな表情にはならない。
大きくきれいな表情を作るにはそれなりのプログラムが不可欠。
でないと大きさに比例した表情の崩れが起きることになる。

アプリケーションを変更しない限り崩れから逃れらない。
しかし訓練によって誰でも変更可能だ。