身体雑学20

 ■ 身体美学の姉妹編、雑学的な内容

五輪特集2

体操は美を表現する競技なので、美意識の違いが目立つことになる。
では他の競技はどうか。やはり同じ違いは多くの競技に見られる。

世界にはどんな競技であれ、おしゃれをして競技に臨む選手が少なくない。
日本選手は体操ですら化粧をしていなかった。(最近はさすがにしている。)
選手層が若い(中高生)から?。でも世界は年令に関係なく化粧をしている。

以前女子柔道の某大会で、ゲストの現役女子選手が印象深い感想を漏らした。
「共産圏には美人選手が多くて、目の保養になります。」
放送のテレビ画面に美人の外国選手が登場した時の話だ。

女子選手自身から出てきた言葉だけに重みがある?。
その言葉の裏には、日本選手との対比が働いている?。
確かに日本には、おかっぱのような髪型の選手が多い。
髪が長めの男子選手かと見まがう人もいる。

欧米系の女子選手には、明確な美意識が感じられる。
選手である前に女?。おしゃれをして試合に臨むのは当然の身だしなみ。

乱れた柔道着を整えるのは男女に限らず、試合中よく見られる光景。
欧米系の女子選手はさらに結わえた髪の乱れをなおす光景がよく見られる。
おかっぱ頭をふり乱して戦う姿より、そっちの方が印象に残ってしまう。
弱いけど美人、強いけど○○、二者択一なら国民はどちらを望むのだろうか。

指導者に美意識が欠落?

この問題は文化の違い、美意識の差が表面化した現象である。
選手自身の容姿や美意識にすべての原因を求めるのは酷。
選手は民族の精神、身体性、文化を背負った代表、民族の鏡でもある。

女子体操の名選手を生み出す欧米には、美を育てる文化的土壌が元々存在する。
選手は体操から離れても、日常生活の中に美意識が育つ環境がある。
一方日本にはその土壌がない。むしろ阻害する風潮すらある。

高校野球の選手など、ほとんどが丸坊主。それが高校生らしくてさわやか?。
坊主頭が悪いとは言わないが、個人的には画一的過ぎて評価する気になれない。
何割かは長髪の学校があってもかまわないと思うのだが。

この風潮は女子も同様。
多くの競技で選手は高校性ですらおかっぱのような頭。
顔写真だけだと、女子なのか男子なのか判別することも難しい。

社会が美意識に対して無頓着である。
当然選手を育てる指導者たちにも、美意識に対する認識が希薄だ。
女子体操のスッピン出場もその表れであろう。

ましてや表情美の概念など知るはずもない。
選手は演技の時は一応それらしい表情をしているが。
だが欧米選手と同じではない。

基礎が違う。だから演技から離れた時の表情はまったくただの日本人。
演技から離れてもあまり変わらない欧米選手とは大違い。

社会全体の問題?

これまで書いてきたように、五輪は欧米人の肉体的美意識の産物。
精神主義の日本人とは違った意識で見ている。

関係者にとっては、よい成績を上げることがすべてであろう。
競技力以外の要素にまで気を回す余裕もないのかもしれない。
しかしスポーツも自己表現、美意識が華やかさを生む。

華のある選手が出てくれば、その競技は注目される。
日本の関係者の方々には、その意義を認識してほしいものだ。
競技一辺倒ではなく、少しは自己演出も勉強させてはどうか。

ただし関係者だけに期待するのも酷。社会全体の問題でもある。
マスコミはマスコミで崩れた笑顔でも、○○スマイルと持ち上げる。<
基準を知らない証である。