身体雑学2

ミスコン幻想2

応募者の数が格とされることがある。
〜千人、〜万人から選ばれたクィーンと。
多い方が水準が高くなるように思える。

実際は数と質に確たる相関関係はない。
水準を決めるのは出場者と審査員水準。
質が高ければ百人からの選出でも水準は高い。
低ければ十万人からでも前者以下もありうる。

十万人から選ばれた元アイドルがいる。
しかし際立った美女という感じではない。
美を磨くための訓練もされていない。
アイドル候補だったが今は違う。

欧米にも造られたアイドルは存在する。
オリビア・ニュートンジョンなど代表格。
清楚で可憐といった万人向けのイメージで。

しかし彼女は今でも美のイメージは健在。
シドニー五輪開会式にも登場した。
四十代の彼女は相変わらず美しかった。

十万人という数には重みも意味もない。
百万人でも同じかも知れない。
いくら増やしても水準以上にはならない。

国民的美少女コンテストも同じ数字掲げていた。
この場合も本質はまったく同じ。
十万人も国民的も同類の看板だ。
出てくる結果は多くのミスコンと大差はない。

インドのクィーン量産も人口とは関係ない。
ミスコンを目指す人口は多くない。
人口が関係あるなら中国も有利なはず。

南米のクィーンの量産国の人口は多くない。
コロンビアやベネズエラは南米でも小国。
しかも同国のクィーンの多くは白人系。
ミスコンを目指す人口はさらに少ない。

ミスコン荒し?

一人が多数のミスコンの優勝をさらう。
それだけすごい美女なのだろうと思える。
しかし現実はそんなに単純ではない。
ならばなぜもっと上の大会を狙わないのか。

ようするにプロなのだ。
自分を知っているし、美の演出も心得ている。
プロの出場が少ないミスコンなら相手は素人。
違いを際だたせることは難しくない。

素人でもすごい美人なら勝てるのでは。
その可能性は低い。素人はしょせん素人。
訓練されたプロとの差は大きい。

審査が素人のおじさんでもわかるだろう。
美しく立ち、歩き、優雅な身をこなす。
体形も訓練でそれなりに磨かれている。
しかし荒らしているのは国内のミスコン限定。

国体は国民的美少女コンテストに似ている。
国を挙げた大会なのに国民の関心は低い。
テレビもNHKの教育が昼間放送する程度。

多くの競技が国内水準で争われているからか。
国民的美少女もその後普通のタレントになる。
形骸化故なのか近年は開催休止が続いている。