身体雑学21

 ■ 身体美学の姉妹編、雑学的な内容 2003年以降 

スター伝説?ゴジラ

ゴジラはおよそ当サイトとは接点がなさそうだが、意外にあるかも。
日本映画が生んだ、三船敏郎と並ぶ世界的スターだ。
誕生して半世紀、すでに時代を超えた不滅のスター、キャラクターだ。

世界中にいるゴジラファンは、すでに二世代を超えている。
米国には大小のファンクラブが多数存在する。
イベントに親子で参加することも珍しいことではないようだ。
三世代にわたるファンの登場もそう遠くはないかも知れない。

日本以上の人気の根強さが感じられる。
大人にファンが多いのも、ゴジラの特徴だろう。

ではなぜゴジラは大の大人にまで人気があるのだろうか。
なぜ世界中の人々を引きつけるだろうか。
この根本問題に関してはすでに様々な分析が出ているようだ。

今さら当サイトなどが出る幕ではない。
当サイトの基本テーマは美であるが、ゴジラも美と無縁とは言えない。
美の観点から論評できることはある。

ゴジラは恐竜型の原形にして、同時に最も完成されたフォルムでもある。
元祖にしてデザインの最高峰、最高傑作。

その後様々な恐竜型怪獣が登場したが、どれもゴジラの亜流。
子供の頃見たゴジラ以外の怪獣に思い入れを持つ人も多いことだろう。
それでもゴジラに迫るものは何一つない。
ハリウッド版のゴジラも、足元にも及ばない。

制作者は本家版に敬意を表して、あえて違う形にしたというが。
同作品は見事にこけたが、映画の都ハリウッドが日本に負けた格好だ。
「なぜ日本のように優れた怪獣映画が作れないのか」、米マスコミの声だ。

日本映画はハリウッドより優れている?。
怪獣映画だけは長年の経験と遺産が生きているということだ。
日本人が独自に築いた一つの映画文化だ。

ゴジラを生んだ制作者には、ハリウッド映画のイメージがあったという。
怪獣映画の始祖とも言える「キングコング」だ。
キングコングのデザインはゴリラを大きくしただけ、に近い。

つまりデザインに創造的美的要素は見られない。
ただその大きさが間接的にゴジラを誕生させた。

あちらにも恐竜、もしくは恐竜型の怪物が出てくる映画はたくさんある。
だがそこからヒーローが生まれたという例はない。
キャラクター商品として成功した話も聞いたことがない。
いいかえればゴジラに匹敵するデザインは生まれていない。

ハリウッドのキングコングはリメークもされたが、持続的な人気はない。
巨大な生物が暴れたからといって、人気が出るほど単純ではないだろう。
恐らく世界中のゴジラファンの心理は共通なのではないか。

ゴジラの形をした巨大生物が暴れる姿に快感?を感じるのでは。
文明を破壊し尽くすくらい暴れないと、魅力を感じないのでは。
その姿にある種、美に近いものを感じるのではないか。
そのくらい見事なデザインであることは確かだ。

だとすれば肉食竜をでかくしただけな感じのハリウッド版は失敗して当然。
ゴジラの本質、基本を忘れた無謀な挑戦だったことになる。
ハリウッドに限らずゴジラを超える形を生み出すのは至難だ。
今後ともゴジラは最大最強のスターであり続けるだろう。

ファン心理については本物のゴジラファンに聞きたいところだ。
特に海外のファンに。でも日本語サイトでは無理だろうね。