身体雑学20

 ■ 身体美学の姉妹編、雑学的な内容

キスも肉体文化

今の日本人はキスを日本の文化だと信じているのかも知れない。
男女間の自然の営みと考えているのかも知れない。

婚約した某女性タレントが「まだキスはしていない」とTVで告白していた。
別の女性タレントが、「じゃ好きじゃないんだよ」と茶化していた。
好きであればキスをするのが当然?。

だがキスは本来日本(東洋)の文化ではない。
欧米化の流れにのって流入した舶来文化。明治以後であり、歴史は浅い。
(CMで平安貴族の男女がキスしようとする場面があるが大嘘だ。)

果たしてこれが日本人にとって、自然な営みなのであろうか。
キスはまさに肉体表現であり、肉体性文化の産物。
欧米人は親兄弟、友人、同性、さらには他人の妻や夫とも抱き合いキスをする。
男女間の愛情表現としてのキスも、その文化的土壌の上に成り立っている。

ところが日本ではそんな土壌がない所に、男女間だけで真似するようになった。
例えば女性で父親にキスを望む人がいるだろうか。
いくら仲のよい親子でもまず考えないであろう。その方が自然だ。
(現実はふれるのもいやという娘が多い。)

映画で男女のキスシーンを芸術的に表現する、これもまた肉体的美意識の産物。
舞踊などの肉体芸術の延長線上に成り立っている。

美しい肢体、横顔、姿勢の男女が舞踊のように絡み合う。
今では日本の映画やドラマにもつきものだが、美の水準はどれほどか。
はっきり言って欧米のラブシーンの真似をしているだけだと思う。

社会同様、役者及び制作側の美意識が欧米並になっているとは思えない。
日本的な表現を考える人はいないのだろうか?。

街角のバカップルがバカに見えるのも、日本文化の本質から浮いているからだ。
行為そのものがバカに見えるのに、美意識が欠落していたらもはや悪夢。
横顔不細工、猫背、短足胴長だとしたらけっして人前ではしない方がいい。