身体雑学20

 ■ 身体美学の姉妹編、雑学的な内容

欧米スポーツ文化

五輪は古代ギリシャで開催されていた競技会をヒントに生まれた。
古代の西洋文化を、近代の西洋人が復活したものであって西洋文明そのもの。
その競技種目、スポーツと呼ばれるものの多くがその流れをくむ。

純粋に東洋の文化が生んだ五輪種目は柔道のみ。
冬季五輪にいたっては西洋文化以外の要素はなきに等しい。
全ては肉体的美意識の産物。

恐らくスポーツの文化的本質など、日本人は意識していないだろう。
肉体的であるが故に、文化など考えなくてもスポーツは出来る。
ただ文化的本質とまったく無縁で済むものでもない。

競技の本質が板につかず、水準が上がらないということが起こりうる。
それが何であるかは下の分類を見て考えいただきたい。

強く美しく全能でありたい。
スポーツの根底にあるのはこの意識。

強く、の意識を象徴する競技

陸上競技全般、速さを競う短距離、持久力を競う長距離、瞬発力の投擲競技。
距離、高さの跳躍競技など。古代オリンピアの競技もこれらの中にある。
ギリシャ彫刻の槍投げや円盤投げの像に強く美しいイメージが表現されている。

その他
競泳、自転車、スピードスケート、スキーのアルペン等、重量挙げ。
レスリングやボクシング等の格闘技。
また広義には球技もこの範疇に入る。アイスホッケーなどが象徴的だ。

美しく、の意識を象徴する競技

体操、新体操、ボディビル、ジャズダンス、エアロビクス。
シンクロナイズドスイミング、飛び込み、フィギアスケート、アイスダンス等。

肉体的美意識の希薄な文化からはけっして生まれない競技だ。

全能、の意識を象徴する競技

十種競技、近代五種、トライアスロン、バイアスロンなど。

特に十種競技の優勝者にはキング・オブ・スポーツマンの称号が与えられる。
それだけ欧米では評価が高い。肉体の理想の体現者だからである。
欧米人にとっては現代のヘラクレスだとも言える。
一方日本人には最も難しい競技であり、競技人口は極めて少ない。

並べてみると改めて、大半が欧米肉体文化の産物である事を実感できる。