身体美学 Fhysical Aesthetics

雑記帳 2002年1〜6月

■ 冬季はやはり白人大会? 【2/25】

黒人という対抗勢力がない冬季五輪は、主役はほとんど白人。
特に欧州勢が強く、ドイツとロシアは夏季冬季両方で大国ぶりを発揮する。
毎回大量のメダルを獲得する。
特にドイツは米露ほどの大国ではないが、 常に両大国とトップ争いを演じる。

因みに日本のメダル数は夏季同様、サミット参加国中最下位だ。
アジアの三強(中国、韓国、日本)の中でも最下位だ。
近年はこのポジションが定着した観がある。

近年韓国、中国がメダルをとるようになったのは、新興種目のおかげだ。
スピードスケート、ショートトラックの登場で活躍の機会が生まれたのだ。
この種目が体位体力より技術優先であることを示している。

中国がこの競技に目をつけないハズもなく、例によって集中強化。
冬季初、悲願の金メダルを獲得した。女子優位という点もいつもどおり。
逆に言えばアジアが通用するのは、この競技だけでもある。
ロングトラックで世界に君臨する清水選手はアジアの星でもある。

■ 消えた?アフガン報道 【3/20】

本来のテーマから外れて、深入りし過ぎてしまったアフガン報道だった。
マスコミの視界から外れつつある今、ふりかえってみたい。
恐らく一般的な捉え方は、タリバンが消えて平和になった、ではないか。

結局タリバンにすべての罪を被せて、米欧は正義の勝利の格好をつけた。
一万以上のタリバン兵が殺され、千人以上の市民が誤爆で死んだ。
タリバン以前の泥沼の内戦時代には、もっと多く人々が死んでいる。
その悲劇は歴史から消された観がある。

ソ連撤退と共に同国を見捨てた米国、無視した国際社会の罪は問われない。
テロ攻撃を受けた米国市民の悲劇は全世界に伝えられる。
しかしアフガンでの悲劇は、ほとんど伝えられない。

日本のマスコミは正義の怒りに燃え、タリバンの極悪ぶりを伝えていた。
欧米から入手した映像で受け売りのタリバン報道に終始。
ブルカと女子の教育禁止を、女性を虐げる根拠にしていた。
だがタリバンが消えた今も、多くの女性がブルカを着ている事実は無視。

本当は正義感というより、攻撃しても反撃される恐れがないからであろう。
五年ほど前、国際社会の批判が高まる中で、フランスが核実験を強行した。
日本のマスコミは、フランスを激しく非難した。タリバンに対するように。
ところがその直後、今度は中国が便乗して核実験を強行。
だが中国に対する非難の声は一転してトーンダウン。

日本政府同様、マスコミもこわもての中国には弱腰になる。
北朝鮮に対しても同じ、拉致疑惑が濃厚になっても宗男氏のようには扱わない。
反撃される恐れのない悪役は、よってたかって袋だたきにする。
去年の秋はタリバン、この冬は鈴木宗男氏。次の悪役ははたして。

■ 浸透するアップルの美意識 【4/11】

何の事かというと、米アップルコンピュータである。
マックと聞いて、アップルを連想する人はパソコンに詳しい人であろう。
そうでない人は恐らくハンバーガーを想像するのでは。

同社は現在、OSとパソコンを一体で開発、製造する世界で唯一の企業だ。
パソコン文化を築いたパイオニアでもある。
現在OSの主流であるウィンドウズも、影響を受けている。

そのポリシーの一つが、明確な美意識だ。
美しくなければパソコンではない、と言わんばかりに一貫している。
手軽な実用性と美を兼ね備えたパソコンとして、登場したのがiMac。
その筐体が半透明だったことから、半透明製品が分野を問わず大流行。

パソコン自体にも半透明で形までまねたものが複数登場。
某社はデザインの盗用でアップルから訴えられて敗訴した。

ところで最近、テレビ番組や広告でのある流行をお気づきだろうか?。
ポイントマークが宝石のように光沢と立体感のあるものが、非常に多い。
あるいは項目の字が、同じく光沢ある色付き半透明の土台に載せられる。

この流行の発信源はどこか。紛れもなくアップルである。
同社の新しいOS、MacOSXのアクアというインターフェイスだ。
水をイメージした美しいデザインが、真似されたとしか考えられない。

Macは外にも中にも美意識が息づいている。パソコンとしても優れている。
しかしシェアは低い。一つにはウィンドウズが世界で標準化しているから。
もう一つは大多数の中級、初級者に誤った情報が定着しているからだ。

■ フジのアナが歌手デビュー 【5/16】

民放には女子アナをタレントのように演出する局がある。
当サイトが常々指摘していたことだ。フジテレビがまたやってくれた。
あたかも往年のアイドル歌手のような演出をしている。

何の意図があってやるのか、まったく理解に苦しむ。
まさかそれでアイドル的人気が出るとでも思っているのか。
可愛いく見せりゃ人を魅了できる?。
それほどバカなはずはないとは思いつつも、ではいったい何のため。

もし本当にアイドル的人気を期待しているとしたら、まさに金の無駄遣い。
TBSが女子アナのビデオやカレンダーを出していたが、同じセンスだ。
これが日本の男の美意識の現実か。

■ 英会話CM、認識されない違い 【5/20】

声の主の意外性がテーマの、某外国語教室のCMが流れている。
日本語を話していたのは実は外人、反対に外国語は日本人という具合。
だがどんなに発音がうまくできても、根本的に違う部分がある。

表情の作り方がまったく違うのだ。
当CMで外国語を話す日本人たちも、まったく普通の日本人の表情だ。
厳しい言い方をすれば、本物の外人に比して表情にメリハリがない。

尤も帰国子女のネイティブスピーカーにすら、日本人型の人がいる。
日本育ちが駅前留学では、表情まで変わる訳がない。
だからこそ木左アナや久保純子アナが目立つのだ。

■ 日本リーバとDHC 【6/3】

某番組のスポンサーに何と、見出しの両社が名を連ねていた。
日本リーバとはあのラックスやモッズヘアシャンプーを扱っている会社だ。
当サイトでもおなじみ、洗練されたCMを度々話題にしている。
(ラックスの新美女の名はアン・ハサウェイと確認、彼女は何者?。)

一方のDHCは巨乳の某姉妹などの品のないCMを流している日本企業。
同じ美容関係なのに、美意識に天地の開きがある。
前々から対照的だと感じていた両社が皮肉にも並んでいる。

両社のCMが続いて流れることもありうる訳だ。
本当に皮肉な限り。当事者が差を認識していないのかも知れない。
欧米と日本の美意識の差が表れた文化的縮図のようでもある。

■ アップル、4年連続デザイン賞受賞 【5/29】

同社は先頃英国のデザイン、広告の専門職協会他のD&ADから賞を受けた。
(D&AD=Design and Art Direction アワード)
同賞は50カ国以上から提出された18,000以上の作品から選ばれる。
銀賞が38作品、金賞はわずか3作品。
同社はiBookとPowerBook G4が銀賞、iPodが最高峰の金賞に輝いた。

しかも同社は同賞を4年連続受賞しており、前人未到の偉業として讃えられた。
同社の製品数がきわめて少ないことを考えると、驚くべき受賞率だ。

その翌日にはプラスチックインダストリーアワードという賞も受けた。
Power Mac G4、Pro Mouse、Cinema Displayが受賞。
次のように絶賛された。
「デザインコンセプトと出来映えの面でずば抜けており〜
一連の採点基準をどれも見事にクリアしており、明らかな勝利者だといえる」

cubeという機種も多くの賞を受けたが、販売不振で製造中止に追い込まれた。
しかしアップルの美への挑戦は続く。

■ W杯ダンディーな監督たち 【6/29】

トルシエ監督がダンディーなことは、当欄で何度もふれてきた。
だが欧米人監督としては普通なのかも。今大会見てもおしゃれな人が多い。

スーツの着こなしといい、髪型といい、まるで俳優のようだ。
実際、見栄え(テレビ映り)を計算して演出していることは間違いない。
もちろんサッカーだけに限らない。

野球のようにユニフォームを着ない競技では、ほとんどスーツ姿である。
ダサイ、ジャージ姿など見たことない。
各監督の水準の高さからして、まさに文化(美意識)の問題だ。

前にもふれたことがあるが、トルシエ監督の前の監督は日本人だった。
正直言っておしゃれまでは気が回っていなかったという印象だった。
しかし中田英寿選手が監督になったら、欧米人に負けていないだろう。
将来は見栄えと力量の両面から彼を推したい。

■ 韓国の快進撃W杯 【6/24】

韓国のアジア初のベスト4進出はあっぱれだ。
サッカーという競技が、東洋人でも頂点に近づけることを実証した。
野球やバレーなど球技はけっこう通用するものがある。
バスケットボールやラグビーなどでは不可能だが。

予選突破した日本もよく健闘した。
ところで日本では、負けた時必ずと言っていいほど出る決まり文句がある。
「次につながる。」である。その経験によって成長するという希望的観測だ。
しかしである。現実はほとんど次にはつながらない。

なぜなら日本と同じ経験している国は、他にもたくさんあるからだ。
今回も伝統のある強豪国が続々と敗退している。
次回は死に物狂いで強化してくるだろう。

日本が次回はさらに上にいくと考えるのは甘過ぎる。
今回より数段厳しい強化をしていかない限り、ありえないであろう。
セネガルのような小国の活躍もあった。
黒人が本当に強化してきたら、日本はさらに上が遠くなる。

■ W杯、冷めた米国? 【6/13】

サッカーのW杯で日本のプロ野球も大リーグもかすんでしまった。
その狂騒ぶりを見ていると、かつての欧州の世界支配の構造を感じる。
活躍する国が欧州諸国と、かつて彼らが宗主国だった国が目立つ。

世界が熱狂する裏には、歴史的政治的背景が横たわっている。
植民地支配された国など、怨念が渦巻いていても不思議ではない。
米国は欧州文化への対抗意識なのか、サッカーには熱心でない。

米国が出場しているにもかかわらず、関心はきわめて薄い。
(欧州は逆に野球がマイナーで、米大リーグなどほとんど興味がない。)
それでも出場してくるのだから、米国の底力は逆の意味ですごい。

日本はというと、サッカーにも大リーグにも関心はきわめて高い。
日本人にとって世界とは、米国と欧州ということか。
実際彼らが支配していることは間違いないが。