身体美学 Fhysical Aesthetics

雑記帳 2002年7〜12月

■ トヨタの広告、白人起用に批判 【12/17】

マレーシアでトヨタが、広告に白人を起用したことに同国政府筋が批判。
情報副大臣が「アジアでの広告になぜアジア人を使わない。
こうした広告はアジア人に劣等感を植えつける。」と批判した。

トヨタはすでに使用契約期限が過ぎているので、今後は使わないと発表。
報じた某紙の記者は根底に反米感情があると分析していた。
確かにその要素もあるだろう。記事では言いがかりと表現していた。

なら問いたい。白人起用は自然なことなのか?。
白人だらけの日本のCMを見て、白人がどう思うか考えたことあるのか。
逆に欧米でアジア人が起用されることがあるのか。
この状況に何も感じない感性と、いったいどちらがまともなのか。

かつてアジアの大半の国は欧米列強に植民地支配された。
過酷な支配だったことは言うまでもない。
日本人ほど単純に欧米文化を真似しないのは当然かも。

■ 今年のベストアスリートは清水宏保 【12/22】

彼は柔道以外で世界の頂点に君臨する唯一の日本選手。
ソルトレーク五輪では腰痛を抱えながらも、銀メダルを獲得。
運に恵まれなかったが、それでも優勝にあと一歩まで迫った。
柔道以外で二大会連続優勝争いを演じるのも快挙だ。

勝負強さで外国選手を圧倒している。
彼の最大のライバルはプレッシャーに負けて自滅してしまった。
日本選手ですら近寄りがたい威圧感を感じる事があるという。
人間的な器の大きさ、強さを感じる鉄人だ。数十年に一人の選手であろう。
彼の戦いはまだ終わっていない。これからも注目していきたい。

今年は野球とサッカーが大きな注目を浴びたが、過大評価の面もある。
米大リーグを世界の舞台と捉えるのはまさにそれ。
野球は五輪では廃止されるかも知れない。野球が世界的競技ではないからだ。
米国ではサッカーが軽視され、サッカーがさかんな地域では野球は無視される。
日本のマスコミには清水選手を正当に評価してもらいたい。

■ 今年のベストCMはラックス 【12/18】

女性美を表現したCMではラックスのアン・ハサウェイの船上編がベスト。
演出も素晴らしく、彼女の魅力が存分に生かされている。
以前称賛したテイジンのCMも素晴らしかったが僅か一回しか見ていない。
見たくもないCMが氾濫しているのに、もったいない限りだ。

もちろん日本製のCMにもいいのがたくさんあるだろう。
だがよくもあしくも美を表現したもので、記憶に残っているものはない。
これが最高の笑顔?と感じる事もよくあるが、そういうCMもすぐ忘れる。

日本企業が最高に洗練されたCMを考えた時、モデルも制作も白人になる?。
(テイジンのCMもその可能性が高い。)
そうならないように日本人関係者にも頑張ってもらいたい。

技術的には優秀なのであろうし。問題は文化的な部分、美意識だ。
実際上記のCMなどとはかなり落差がある。
なるべく早くそういう事に目を向けてもらいたい。

■ 日本人型ハーフ?ベッキー 【12/9】

ベッキーという日英ハーフのタレントを最近よく見かける。
白人の血がやや強く出た女の子で、実はかなり前から注目していた。
ハーフという資質がどんなふうに成長するのかと。

最も目につく表情に関しては、見事に日本人型になった。
私生活でもあまり英語は使わないというから、主に日本文化になじんだようだ。
筆者の立場としてはもったいない気がする。
表情美とは言えないからだ。モデル的訓練も受けていないようだ。
見た目は白人ぽいが、本質は限りなく日本人に近い。

彼女が某バラエティ番組に初登場した時、司会者が聞いた。「ハーフなの?」
「日英のハーフです」と答えると、他のゲストからいっせいにため息が漏れた。
某お笑いタレントは、思わず「ええーなー」とつぶやいた。

正直な実感なのだろう。でもそれでいいとは思わない。
純日本人であることが不満なのか。白人なら羨ましがるだろうか。
文化的な問題を放置して、異人種の血を羨ましがっても仕方ない。
東洋人的な美を育てない限り、いつになってもこの構造は変わらない。

■ 広まる?日本マンガの美意識 【12/4】

美と言えば欧米から影響を受けることが圧倒的に多い。
そんな中で例外的な現象もある。
日本で発達した大衆芸術、マンガが世界に広まっているのは承知のとおり。
同時にマンガで描かれる美感覚が世界に影響を与えている。

これはかつて浮世絵が欧米の絵画に影響を与えたのに似ている。
その特徴は極端にデフォルメされ、現実感のない顔のつくりだ。
欧米人の感覚にないイメージなので斬新に映るのかも知れない。
こちらが影響を与えることが少ないだけに、画期的ではある。

韓国で育っているマンガの絵は、ほぼ日本マンガの美感覚が踏襲されている。
同じように欧米で、日本的画風のマンガが生まれるかどうかは分からない。
浮世絵ほどの影響力はないかも知れない。
世界的普遍性があるかどうかはこれから明らかになる。

■ スポーツ選手知名度調査第二弾 【11/18】

先頃ウェブ検索調査をしたスポーツ選手は、田村選手他十人ほど。
その中には当サイト表情美モデルの一人、ジャネット・リン選手も。
結果は田村選手とは逆の意味で驚くべきものだった。

すでにマスコミから完全に消えて久しい遠い過去の人である。
しかも外国人、にも拘わらずヒット数はGoogleで六千件台だった。
現在の日本選手でもこんな高い数字を出す人は少ないだろう。
同競技で日本最高の実績を持つ伊藤みどり選手は四千件台だった。

芸能アイドルですらいないかも知れない。
同時代か正確には分からないが、過去のアイドルを検索してみた。
天地真理と筆者と同姓の南沙織の二人だが、共に五千件台で下回った。
後者は現在活動しているのか、公式サイトが存在することも分かった。

リン選手がいかに日本人に鮮烈な印象を残したかを物語っている。
高い数字は思い出の中に今だに生きていることを示している。
いずれ特集すべきモデルだ。

■ 田村選手の悲劇? 【11/11】

スポーツ選手の人気度、知名度を調べるためにgoogleで検索してみた。
何人か知名度の高い人を検索しているうちに、驚くべき事実に遭遇。
柔道の田村亮子選手なのだが、googleにトップ表示されたのは何と!。
(ヒット数は一万以上あったのだが。)

彼女をヤワラちゃんと呼ばせない会というサイト。
マンガのヒロインとまったく似ていないのに、納得できないという趣旨。
しかも賛同者がたくさんいるようだ。
掲示板では賛同者たちによって、彼女の容貌がむちゃくちゃ罵倒されている。
さらにYahooで検索したらヒットはたった一件、それが何と問題のサイトだ。

相手は女性、本人がこれを見たら…。
しかも彼女にはファンサイトがないことも分かった。これだけ有名なのに。
ひどいアンチはあるのに。これは本物の悲劇の色彩が濃い。
因みに同じ五輪のヒロイン、高橋尚子選手にはファンサイトがあった。

原因を作ったのはマスコミ、罪作りだ。
当サイトはシドニー五輪の折り、選手と容貌の問題をテーマにしたが。
想像以上に深刻な問題を生んでいる。

■ 消えた誇大報道? 【10/19】

今回のアジア大会では、前回や五輪で乱れ飛んだ誇大報道が影を潜めた。
しかしマスコミの体質が変化したとは思えない。
単に日本の成績が悪く、国民の関心が低いからであろう。

前回、アジアでも勝てなくなりつつあることを指摘した。
今回はいっそう明確になった。中国の金メダル数はついに日本の三倍以上。
これまで日本と二位争いしていた韓国も二倍以上。

アジア最大のスポーツ大国中国は、北京五輪に向けての強化が進んでいる。
しかし中国もまた同じ人種として、日本と同じ問題を抱えている。
大半の競技で優勝争いしているのに、陸上のスプリント系はまったく弱い。

筋力など基礎体力が最も直接的に反映する競技だからである。
通用するのは筋力より持久力勝負の長距離系だけ。
活躍したのは中東系、インド系、スラブ系などの諸国。人種的には白人と黒人。
これは人種の体位体力の特徴を表している。
ただし日本の男子は白人とは互角以上の実績を残している。

美の女王

陸上女子400mの女王、スリランカのダルシア選手は、美の女王でもある。
彼女は前大会でも優勝。初めて見た彼女に衝撃を受けた。
その美しい肢体、走るフォームの美しさはまさに芸術だった。
そのままスーパーモデルになれそうだ。
シドニー五輪競泳で活躍したウクライナのクロチコワ選手と同じものを感じる。

機会があればダルシア選手の画像を公開したいものだ。
日本の週刊誌などのヌードグラビアとは次元が違う。
そう言えば日本の短距離の女王、新井選手もスポーツ界随一の美形だ。

■ 評価も欧米頼み? 【10/13】

日本人二人のノーベル賞受賞は目出たい限り。特に田中氏がユニークだ。
無名の会社員で権威的な肩書きがないことが。日本社会では考えられない。
優れた研究であっても、肩書きや実績がないとほとんど評価されない。

欧米で評価されて初めて価値に気づく、というパターンが繰り返されている。
それもあらゆる分野で。
例えば日本のバイヤーがパリに本場の洗練された服飾品を買い付けに行く。
仕入れたものが、実は日本の無名のデザイナー作品何てことが起きている。
何のことはない。日本でいくらでも手に入るのだ。

主体的な判断能力がないとしか考えられない。
内容で判断できないから、過去の実績や肩書きで判断するのだ。
逆に権威的な肩書きがつけば、内容などなくたって通用する。
集団主義で横並び意識の強い体質の弱点であろう。
当美学も真理なんだけどね‥。

■ テロ後一年 【9/11】

一年前あれだけの大事件があっただけに、太平楽なことは書けない気分だ。
ということでテーマから離れる。(毎度のことだが)

この一年で痛感させられたのは、日本人のイスラムに対する無知、無関心だ。
一般市民は身近ではないのだから、ある程度しかたない。
問題なのはマスコミ、ジャーナリズムだ。それなりの責任があるはず。

特に当欄でもふれてきたように、テレビの民放に顕著な例が多い。
無知の実例と名前を公表したいくらいだが、本来の目的ではないので省く。
NHKは充実していた。視聴料を取っているだけに、面目は保っていた。

新聞も例外ではなかった。
正確な予備知識も持たず、海外取材に行くことが分かった。
誤った観念に基づいて書かれた記事が、堂々と掲載されることも。

事件に関係なく、イスラム世界を知ることは記者の素養ではないのか。
イスラム抜きで現代史が語れる訳がない。(世界史だって同じだ。)
結局欧米しか見ていないという日本人の体質が表れたということか。

■ ついに百才、リーフェンシュタール 【8/23】

当サイトにも度々登場するレニ・リーフェンシュタールがついに百才になった。
美人が薄命とは限らないことを証明した。
さすがに美貌の面影も薄くなったが、91才で来日した時はまだ色濃かった。
しかし今なお自分が女であるという美意識は失っていない。

米国で彼女のドラマ化、映画化が進行している。
前者はマドンナ、後者はジョディ・フォスターが演じる予定らしい。

しかしこの二人より、モデル当人の方が美女というのが正直な実感。
彼女の才能が美女の印象を強めているのかも知れない。
美貌は単なる付加価値で、彼女の存在感の核は才能だ。

■ 海外に発注?、テイジンのCM 【8/12】

商品CMではなく、企業イメージのCMだが驚くほど洗練されている。
例によって白人モデルで、名前も分からないが素晴らしい。
身のこなしの美しさに圧倒されてしまう。

リブ・タイラーやアン・ハサウェイが特別ではないことを痛感した。
あれだけの人が無名とも思えない。スーパーモデルなのだろうか?。

演出も見事でモデルの素晴らしさを最大限生かしている。
アップルの五色のiMacのCMを初めて見たときのような鮮烈な印象を受けた。
とても日本企業のCMとは思えない。

もしこれが日本人の美意識が生んだCMなら、制作者を称賛したい。
だが残念ながら欧米の制作会社の手によるとしか考えられない。
洗練されたCMを希求したテイジンが選択したのが、海外発注ではないか。

だとしたらモデルだけでなく、制作も欧米を頼るという構図だ。
崩れた表情のCMが多いようでは、この構図はさらに増えるかも知れない。

■ 白人支配に風穴?ウィリアムズ姉妹 【7/13】

黒人が進出していないスポーツは、依然少なくない。
テニスもその一つだったが、今や完全に過去形になった。
ビーナス、セリーナのウィリアムズ姉妹がテニス界を席巻している。

抜群の身体能力で、白人選手達を寄せつけない。
メジャー大会の決勝戦が、姉妹の間で争われるパターンが続出している。
せっかくアイドル候補の白人選手が出てきても、けちらされてしまう?。
白人中心のテニス界にとっては由々しき事態であろう。

ヨーロッパ文化の粋、F1がホンダに席巻された時と似ている。
異人種、異文化の挑戦に誇り高いヨーロッパ人が顔色をなくした。
ホンダのターボエンジンに歯が立たない。
彼らは事態を解決するために、ターボを禁止にした。

だがウィリアムズ姉妹には、そんな手は使えそうにない。
姉妹の活躍は一つの革命だ。
黒人の進出、強化が進めばこのような問題は、他の競技も人事ではない。

■ 軽い?アフガン人の命 【7/8】

去年の九月以来、テーマから外れて肩入れし過ぎているが、今も気になる。
先日米軍の誤爆により、アフガン人に48名の死者、百人以上の負傷者が出た。
多数の死傷者は、よりによって結婚式の最中に爆弾を受けたためだという。

もしこれが米国の結婚式場が狙われたテロだったらどうか。
その悲劇を日本のマスコミは大々的に報道し、正義の怒りを叫ぶであろう。
だがアフガン人だと本当に軽く小さな扱いだ。

マスコミはタリバンが消えて、アフガンが平和になったとでも思っているのか。
そう捉えていた大新聞の記者の実例を筆者は知っている。
だから報道が少ないということか。
今も学校に行けない女子や、ブルカの着用が多いことはく報道されない。

アフガン人やタリバン兵の命を軽く考えているように感じられる。
アフガン人は外国人のアルカイダ兵の死体もきちんと埋葬し、弔っている。
勇敢に戦って死んだ戦士として、敬意を表しているのだ。

■ 西部氏、猿真似論制 【7/3】

秀明大の西部教授が某紙に、「ワールド・カップ異論」という小論を寄せた。
主旨は美学と関係ないが、部分的に関連する記述があった。
日本選手の髪の色についてである。

あれに婆沙羅の伝統を見る訳にはいかない。明らかに欧米人の猿真似だ。
にも拘わらず発せられるニッポンの連呼は、内容なきナショナリズムだ。
といった内容。
筆者も同じ表現を使ったことがあるので、話題にした次第。
筆者や氏に限らず同じように感じている人は、多いのかも知れない。
新聞の投書欄にも批判的な意見がよく見られる。

因みに婆沙羅(バサラ)とは、武士の文化で一種のファッションである。
派手な個性で自己表現する、異端な性格を持つ服装や生き方だ。
戦国武将では、松永久秀などが婆沙羅大名として有名。