身体美学 Fhysical Aesthetics

雑記帳 2004年10〜11月

■ セロン登場、ラックスCM 【11/5】

ラックスのCMにシャリーズ・セロンが登場。
(筆者の記憶に間違いがなければ初登場のはず。)
これはまさに出るべくして出たというのが筆者の実感。
姿勢美、表情美ともほとんど完ぺきだからだ。

同社のCMは常に最高水準のモデルを起用している。
リブ・タイラー、アン・ハサウェイを知ったのも同CM。
特にタイラーは当サイト開設時に登場、最初のページで話題にした。
八頭身の姿勢美、表情美に鮮烈な印象を受けた。

ただし彼女だけが特別水準が高いということではない。
日本のテレビでは高水準の美を見る機会が少ないから鮮烈に感じた。
というのが正確なところだろう。

最近はラックス以外でも同水準の美が見られる。
ここで話題にもしたモッズヘア、GAP、DAKS他いろいろ。
ビダルサスーンの現在のCMもなかなか見事だ。
あちらの一流モデルはタイラー級が普通なのだ。

モデル経験がなさそうでも素晴らしい人がいる。
(アン・ハサウェイなど経歴を見るとなさそうなのだが。)
でもメグ・ライアンなどは崩れも見られる。

セロンについても分からないが、基本が完ぺきなのはすぐに分かる。
立ち姿や無表情にもその徴が表れている。

ただいくら完ぺきでもオードリー級のスターにはなり得ないだろう。
時代が違うからだ。時代が大女優を求めていないからだ。
当美学にとっては素晴らしい教材であるが。

■ きれい好きと美意識 【11/1】

天災続きの日本だが一番怖いのはやはり地震だ。
犠牲者は台風の方が多かったが、地震は文明を根底から破壊する。
文明が天変地異を克服することなどできないのは明白だ。

新潟の地震は阪神大震災級の大きな犠牲が出なかったのは不幸中の幸い。
日本人は集団行動が得意だから災害時も混乱が少ない。
(人の本性に起因する様々なトラブルは当然あるだろうが。)

ところでライフラインの優先順位に民族性も出てくる。
日本人的特徴と思えるのは入浴の優先度が高いことだ。
入浴施設がなければ、早々と自体隊が駐屯用の風呂を設営してくれる。
長く入らないのは耐えられないという感覚が日本人にはある。

しかし世界的に見れば必ずしも共通の感覚ではない。
乾燥地帯の遊牧民やアフリカ諸国など風呂に入る習慣がない文化もある。
日本人はそれだけ清潔好きであることは間違いない。

ただ入浴の習慣のない文化を不潔だと考えてはいけない。
気候風土も違えば生活形態も違う。単純な比較はできない。
紛争地域の難民などは風呂どころではないという事情もある。

そもそも清潔願望は動物の本能でもある。
営巣する種は巣を清潔にするし、多くの獣がまめに毛づくろいをする。
不潔は病気につながるからだ。

ただ同じきれいでも、清潔好きと美意識は別問題だ。
清潔好きでは日本人の方が欧米人より上かも知れない。
でも肉体的美意識では欧米人の方がはるかに上だ。

例えば日本でおじさんと言えば、臭いとか悪いイメージが少なくない。
娘は父の下着と自分の衣類が一緒に洗濯されるのは耐えられないという。
平均的な日本のおじさんはきわめて清潔なのだが。
問題は美意識の方にあると考えないとつじつまが合わない。

■ 孫正義氏の野望 【10/23】

IT業界の時の人といえば楽天の三木谷社長とライブドアの堀江社長。
しかし業界では両者よりもずっと影響力の大きい大物が黙っていなかった?。
ソフトバンクの孫正義氏がダイエーホークスの買収に名乗りを上げた。

ただ同氏にとってそれが優先順位の高い目標とは思えない。
氏にはもっと大きな目標、野望があるのは明白。
ホークスの件はついでにやれたらいいな、という程度の努力目標であろう。
当面の最大の情熱はやはりNTTへの挑戦、打倒。

ADSLで大攻勢をかけ、それなりの結果を出したのは記憶に新しいところ。
ADSLが過渡期を過ぎた今、早くも照準を光通信に移した。
その攻め続ける姿勢はホークスの元のオーナー、中内功氏を彷彿させる。

一介の商店主に過ぎなかった中内氏は、時代の波に乗り、疾走し続けた。
様々な困難に挑戦を続け、勝ち続けた。一代でダイエー帝国を築き上げた。
ホークスのオーナーにもなった。だが最後は落日が待っていた。
その点が松下幸之助や本田宗一朗や井深大と少し違うところ。

孫氏は恐らく最終的には世界市場も視野に入れているだろう。
はたして氏の目標は松下、本田?、あるいはビル・ゲイツやジョブス?。

ただYhooBBの光通信のCMは一流とは思えない。
女性タレントが立ち姿でポーズを決めるが、まったく基本ができていない。
タレントのキャラがモデルのような美が売りものではないのだろう。
ほとんど美の訓練はされていない。

一目で日本製だと分かる。制作も美意識も。
最近ではDAKSやGAPのCMを話題にしたが、映像に美が満ちているからだ。
訓練されていないモデルにポーズを決めさせるなど論外。
美の基本がどこにあるか分かっていないとしか考えられない。

これではシャラポワ選手を見て十頭身幻想が出るのも無理もない?。
毎度同じ結論に帰結するが、これだけ現実を見せられると・・。

■ 楽天、三木谷社長に分 【10/17】

楽天の三木谷社長とライブドアの堀江社長、どちらが上か。
経営者としての力の話ではない。美意識についてである。
その水準に関しては明らかに三木谷社長に分がある。

筆者はスティーブ・ジョブスが堀江氏のモデルなのかは知らない。
ただ現状ではどんな高いTシャツ着ても高そうには見えない。
正直いってジョブスのようには見えない。

これは堀江氏に対する批判ではなく、美学の立場としての意見だ。
これから活躍する人なんだろうから、無頓着ではいけない。
その点でも頑張るべきだ。

シャラポワ選手への検索がさすがに減り始めてきた。
オスターマン投手への検索殺到は二週間続いたが、それよりは短そうだ。
これは五輪で注目度が高かったからなのだろうか。

ただオスターマン投手の場合、日米戦で投げただけ。
日本のマスコミはあまり注目せず、露出度は低かった。
だがシャラポワ選手にも勝るとも劣らない存在感を見せたことは確か。
日本のマスコミが気がついていないだけだ。

クロニコワ選手への検索は少数ながら常時根強く続いている。
やはり人々は女子選手に魅力を期待しているようだ。

■ 十頭身幻想、シャラポワ 【10/12】

来日し、某大会で優勝したシャラポワ選手への検索がここ数日一気に増えた。
アテネ五輪開催中のオスターマン投手の場合と同じくらいの水準だ。
人々はそれだけ美に対して敏感に反応するということである。

ナブラチロワ、ヒンギス、そしてシャラポワ。
時代が進むほど若く、華やかになってきているように感じる。
ナブラチロワが地味とはいわないけど、バイセクシャルだし・。

人気が出るのはいいが、十頭身幻想の蔓延はないように願いたい。
前項で書いたように幻想をばらまくマスコミがある。
この幻想的数値を疑いなく信じる人もいるようだ。

数字が上がるほど美しくなるという発想の単純さ。
幻想の連鎖、美に対する無知の連鎖だ。
いかに日本人が美を知らないかという現実の表れでしかない。

くりかえすが、本物の八頭身を知らないから幻想が生まれる。
七頭身が八頭身くらいに、八頭身は九頭身、十頭身に見えてしまうのだ。
欧米人の感覚とは一頭身以上ずれている。

確かに日常的に、身近で本物の八頭身を目にする日本人が多いとは思えない。
ただこれだけ映像メディアが発達しているのだから知る機会はいくらでもある。
現実離れした幻想に振り回されない程度には、美意識を磨いてほしいものだ。

■ アイドル?シャラポワ選手 【10/8】

雑学の最新版のテーマは「アイドルを探せ!」
(このコピーは往年のアイドル、シルビー・バルタンの曲名)
タイミングよくアイドル候補がやってきた。
テニスの若き女王、マリア・シャラポワ選手だ。

クロニコワ選手といい、最近見栄えのいい選手が増えてきた。
シャラポワ選手は実力もトップクラスだけに、注目度も抜群。
では彼女はアイドル候補なのだろうか。
恐らくアイドル的な存在にはならない可能性が高い。

これまでテニス界の美女といえばピエルス選手が代表格であったろう。
シャラポワ選手はピエルス選手並みの美と実力の両方備えている。
実力を維持すれば最大級のスターになりうるだろう。
だが男が憧れるアイドルになるには、また別な要素が必要だ。

造形美だけではアイドルとはならない。
スポーツ選手だから別にアイドルになる必要もないのだが。
テニス界のスターになればいいのだ。

ところでニュースを見ていたら彼女を十頭身と紹介していた。
いったい本気でそう信じているのだろうか。
十頭身の人間などまず存在しないし、いたとしてももう美ではない。
体に対して異様に頭が小さくなるからだ。本当の彼女はもちろん八頭身だ。

こういう幻想が出てくるのは美意識の貧しさ以外の何者でもない。
つまり六頭身くらいのイメージを標準と認識していると考えられる。
だから八頭身のシャラポワ選手が十頭身に見えることになる。

そういえばライブドアの堀江社長がベストジーニストに選ばれていた。
こちらも美意識とは関係ない賞だということが証明された?。
堀江氏はTシャツとジーンズが正装だかららしい。ただそれだけ。
IT界を代表するカリスマの一人、スティーブ・ジョブスがモデルなのでは。

それがジョブスのトレードマークになっているからだ。
アップルコンピュータのCEOの彼は、同社最大のイベントにその姿で登場する。
多くの聴衆を前にカリスマらしいパフォーマンスを見せる。
もちろん千両役者のように絵になっている。

堀江社長はまだ若いし、自分の演出など深く考えているようには見えない。
ビジネスで才能発揮しているんだから、もう少し美意識も磨いたらどうか。
これからの時代、成功するほど自分の演出も問われるようになる。

■ 続くiPodの快進撃 【10/3】

携帯オーディオプレーヤ、iPodが不動の人気を維持している。
元々こういう商品は日本のメーカーの領域のはずなのだが。
ソニーはウォークマンで日本発の文化を世界に広めた。

iPodも発想はその流れをくむ。ただ開発者が米国のIT企業という点が違う。
そこに時代が表れている。
iPodはコンピュータ技術を元に開発された家電だからだ。

そこに日本企業の土俵で、アップルが先行した最大の理由がある。
アップルはパソコンとOSを一体で開発する世界で唯一の企業。
さらに製品に美(デザイン)を追究する伝統的ポリシーがある。
その特性がいい形で結実したのがiPodだと言える。

コンピュータ技術が基礎という特徴が、多くの変革をもたらすかも知れない。
すでにウォークマンより大きな社会的、文化的影響力を見せ始めている。
例えば商品のアクセサリー類は、本体の製造元がオプションとして出すのが普通。
当然限定的で貧弱なバリエーションしかないのが一般的。

だがiPodではサードパーティ製のアクセサリー類が驚くほど豊富にある。
内外から続々新商品が出てきて増え続けているといった印象だ。
つまりユーザーはそれらの選択、利用法にも個性、センスが発揮できる。
ユーザーが使いこなし方を編み出し、創造する余地が大きいのだ。

アクセサリーを開発製造する側も新しい市場、ビジネスチャンスを得た訳だ。
新製品が出る度に合わせたアクセサリーを開発、投入する。
参入する企業も増えて、競争が激しくなっているのも間違いない。
それでも増えるのは市場の拡大を確信しているからだ。

ファッション性と汎用性の高いコンピュータ技術が融合した稀有な例だ。
前者についてはやはりアップルだからなしえた可能性が高い。
ヒューレッドパッカード社が自社開発を捨てたのもその辺にリスクを感じたのだろう。
(同社はアップルからOEM供給を受けてHP版iPodを販売する。)

iPodの原形であるウォークマンを世に出したソニーは当然対抗意識に燃えている。
HP社のようにOEM供給受けることは考えられない。
この分野はむしろ自分の土俵であり、負けられない立場にあるからだ。
すでに対抗商品が出ているが、苦戦している。
東芝はそれより前に出しているが、やはりiPodには遠く及ばない。

美を追究し続けてきたアップルのポリシーが、強力な潜在力となっている。
同社が蓄積してきた美の文化を抜きにiPodは語れない。

iPodの話題はまだまだ尽きないのだが当欄では長くなりすぎる。
続編という形で後日また話題にしよう。