身体美学 Fhysical Aesthetics

雑記帳 2005年7〜8月

■ 落日?プロ野球 【8/25】

プロ野球人気の凋落ぶりが著しい。
長く国内スポーツの主役的な地位にあっただけに時の流れを感じる。
時代の流れだとしたらもう元には戻らないかもしれない。
プロレスやボクシングはとっくに主役から落ち、復活の兆しはない。

当然ながら構造的な変化が起きている。
外国人選手の力に依存する一方、日本人スター選手は米大リーグを目指す。
本場はあちらであり、国内は二流の舞台だという意識が日本人にある。
事実かもしれないが、といって米大リーグは世界の舞台ではない。

盛んなのは北米、中米、それと東アジアに限られているからだ。
(先頃五輪種目から外されたことからも分かるように。)
ワールドワイドという点では日本生まれの柔道の方が世界的だ。
米大リーグに対する意識は、日本人がそれだけ米国向きであることの表れ。

世界的にならない最大の理由は欧州が本格的に参入しないからだ。
欧州は日本と違い、けっして米国向きではないことの表れでもある。
逆にサッカーが世界中で盛んなのはまさに欧州で盛んだから。
(柔道も同じことが言える。)

モータースポーツの最高峰、F1は欧州文化の粋。
地球上の五大陸すべてでGPを開催している。
どのGPでも十万余の大観衆を集める大イベント。
米大リーグに同等の力があるとは思えない。

■ ジョブスと堀江氏 【8/17】

アップルコンピュータのスティーブ・ジョブスCEOが先頃二年ぶりに来日。
ITMS(アイチューンズ・ミュージックストア)オープンのイベントに登場。
変わらぬカリスマ的存在感、千両役者ぶりを見せつけた。
服装はやはりトレードマークとも言えるTシャツ姿。

Tシャツと言えばどうしても日本のIT業界の寵児、堀江社長が浮かぶ。
筆者は前からジョブスの影響と想像しているが、もちろん憶測にすぎない。
改めて本物を見ると、堀江氏との違いを痛感せざるをえない。

ジョブスはTシャツ姿でもそれなりに絵になっている。
問題の本質は服装にあるのではない。
体形や姿勢、美意識の違いが表れているだけだ。
北朝鮮の金総書記に立ち姿が酷似した堀江氏の美意識は東洋人そのもの。

堀江氏が世界的企業を目指しているのは明らか。
では世界の舞台でジョブスのようなパフォーンマンスが発揮できるのだろうか。
米国の大イベント会場の壇上に立ち、聴衆やマスコミを圧倒できるだろうか。
正直いって筆者には想像できない。

ただしここでの論評はあくまで美意識のみ。
堀江氏の人格や能力はよく知らないので、批評する気は毛頭ない。
もしジョブスのような千両役者ぶりを見せられれば、もちろん脱帽する。
ただ今のままでは厳しいと思う。

■ 悲哀?ソフトボール 【8/03】

ソフトボールは五輪以外ではほとんど注目されないらしい。
日本チームがいくら活躍してもマスコミの扱いは極小。

先日のジャパンカップでも日本が米国を破り、優勝した。
しかしマスコミ報道はコメント程度、映像など皆無。
世界の強豪に勝てなくても注目されるバレーボールとは大違い。
五輪から外された後はいったいどうなるのだろうか。

当然外国チーム、外国選手の報道はほとんどなし。
ところで米国にはアテネ五輪で検索が殺到したあの選手がいるはず。
エースの一人、キャサリン・オスターマン投手だ。
同五輪予選で日本を相手に投げ、勝った投手である。

マウンド上の彼女のりりしさについて当欄でも一言ふれた。
するとまもなく当サイトへの訪問者が激増した。
原因は彼女の名前が文章中にあったためにサイトが検索ヒットしたから。

その状態が約一ヶ月近く続いた。それだけではない。
アテネ五輪から一年経とうとしているのに今だに検索がある。
それも下火になったテニスのシャラポワ選手の検索より多い。

ジャパンカップでも彼女は来日し、投げていた。
だがマスコミはこの隠れた人気を知らないのか彼女の映像は皆無。
日本の優勝、彼女の来日、それでも映像なし。

彼女を検索した人たちは北京五輪まで待たなくてはならないらしい。
それが彼女を見る唯一で最後の機会となるかも知れない。
たった一回の露出で、はたしてそれまで記憶しているのだろうか。

■ 小泉首相とブレア首相 【7/17】

シラク大統領とは並ばない方がいい、と感じていた。
わが首相の方が若いが、立ち姿に明白な差があるからだ。
ところが年下のブレア首相とのツーショットが先日の新聞に登場。
(同画像は こちらのサイトを参照。小さくて分かりにくいが。)

小池百合子環境大臣と同じクールビズ関連の広告だ。
やはりというべきか、上記懸念とほぼ同じことが露呈している。
頭身比率は小泉首相が六頭身台、英首相が七頭身台。
だが最大の問題は頭身比率ではなく、姿勢そのものにある。

英首相はきれいな形が決まっているが、小泉首相はできていない。
ただ首相は日本の政治家としては無頓着な方ではない。
それでもこれだけ差があるというのが現実。
ただ最近はいやに衰えが目立つのでその影響もあるのかも。

日本人が知るべきなのは、欧米人は日本人より違いに敏感であること。
自分が気がつかないから相手も見えていないと思ったら大間違いだ。

■ 若貴兄弟は弟が上? 【7/10】

大河ドラマの「義経」も兄弟の対立がストーリーの柱。
若貴兄弟も現代版義経のように、対立がマスコミの格好のネタに。
兄弟は他人の始まりとはよくいったもの、と感じた人も多いのでは。

ところでこの兄弟は明らかに弟の方が上である。
何が?。もちろん筆者が話題にするのは美意識。
それが端的に表れているのは姿勢だ。
ここでいう姿勢とは純粋に体の姿勢である。

標語にもあるように美意識はそこに如実に表れる。
兄の勝氏はその点まったく無頓着で美意識を持っていない。
その辺も影響してか二人の容姿はあまり似ていない。

血のつながった兄弟、しかも同じ環境で育ち、同じ道を歩んだ。
それでもこれだけ美意識に差ができるという現実の例だ。
その個性の差が対立と関係しているかどうかは知る由もない。

話は飛ぶがIOCのロゲ会長は本当にダンディーだ。
(就任時にもここで話題にしたが相変わらずだということ。)
最近逆風にさらされているシラク仏大統領顔負け。

因みに氏は著名な医師であり、四カ国語を話すなど語学も堪能だという。
いろんな点で存在感を見せている。
いつか有色人種が会長になる日が来るのだろうか。

■ おじさんの背広は制服 【7/01】

背広とネクタイは日本のおじさんにとっては制服に近いアイテムだ。
自己表現の要素は限りなく希薄。グレー系や紺系が定番と色も画一的。
制服だけにむしろ自己表現、自己主張を消す性格が強い。

紺系の背広一辺倒だった森首相はセンスを揶揄されたことがある。
いつもJRの制服みたいな背広だと。いやまさに制服なのだ。
これは森氏だけの問題ではなく、当てはまるおじさんが日本には多いのでは。

環境省が推奨する「クールビズ」によってその実態が露呈している。
単に制服を脱いだだけで、センスの表現、主張などほとんどなし。
制服に安住してファッションセンスなど持っていないことが。

国会での政治家の軽装にだらしない印象を持った人も多いらしい。
だが問題は軽装だからではない。
軽装でもセンスがあれば少なくともだらしなくは見えない。

「クールビズ」のネーミングも今のところ成功していない。
横文字風がハイカラでスマートという旧態依然の西洋崇拝が感じられる。
張本人の小池百合子環境大臣はそれなりの存在感を示していたが。
短めのスカートでの新聞広告で女を売ったが、外れてはいなかった。