身体美学2024

初級編

美学は学問?6/22

美学という言葉、概念は誰でも知っている。
しかし学がついていても学問ではない。
つまり美学という学術的体系は存在しない。
だから具体性はなく観念的概念に過ぎない。

されど美の原理は存在する。
ただ学術的に体系化されていないだけだ。
美は無限に存在するから体系化が難しい。
原理を知らなくても認識できる美は多い。

原理を知らないとなぜ美しいか分からない。
原理の知覚はセンスと言いかえられる。
原理を把握することで身につく。
体系的でなくても教養だといえる。

芸術は美学ともいえるがここでは除外。
芸術は様々な分野が確立しているので。

芸術家の感性を持った経営者。
これはスティーブ・ジョブズの人物評だ。
彼自身はライバルのビル・ゲイツをこう評した。
「センスがない!」。

酷評されたゲイツは言った。
彼のセンスが手に入るならいくらでも金を出す。
言われなくても分かっていた?なら賢い。
ゲイツはセンスが金では買えない事を証明した。

美の原理は知らない人が圧倒的多数派。
知る機会もないし無知を自覚していない。
だからセンスのある人が際立つことになる。
皆センスあったらそれが普通になる。

美の普遍性5/23

本物の美は時代や文化を超越する。
白人の美男美女は黒人も美と感じる。
本物であれば逆もしかり。

時代や文化によって美の基準は違う?。
不細工が美として認識されることはありえない。
どちらも普遍的な要素だから絶対逆転しない。
美として認識されないとしたら本物でない証。

古代人の美術は現代人が見ても美しい。
肉体美のモデルは古代ギリシャ〜ローマの彫刻。
さらにそのルーツは古代エジプト文明まで遡る。

ボディビルもその美に触発されて生まれた。
八頭身の基準も同美術の研究から生まれた。
古代人の生んだ基準が現代の美のスタンダード。
紛れもない本物だからだ。

洗練された文化は異文化にも拡散する。
異民族も美を感じ憧れるからだ。
盆栽が世界に拡散したのもその普遍性ゆえ。
本物は拡散し、その逆は廃れる。

美は機能4/27

美を支えているのは機能。
機能とは運動機能や生理機能。
つまり生命を支える機能そのもの。
機能が活性化すると美も高まる。

あらゆる美容技術はすべて補助的な役割。
主体はあくまで機能、いいかえると健康。
ただし美容整形は当てはまらない。

年齢とともに容姿が衰えるのもそれゆえ。
機能の衰えは忠実に容姿に反映する。
美容技術では絶対ごまかせない。
老化もその表れであり、同義だ。

歳をとるほど老化は個人差が大きくなる。
それも機能の衰えの差に他ならない。
歳の割に若い人は機能の衰えが小さい。

衰えに比例して容姿も劣化する。
美形であっても原型が崩れていく。
やがて不細工と差がなくなる。