永遠の夢?玉の輿
女にとって玉の輿は古今東西問わず永遠の夢。
神話やおとぎ話にもその物語が多く見られる。
日本神話では奇稲田姫が代表例。
姫はやまたの大蛇の生け贄になる運命。
須佐之男命が大蛇を退治し姫を救う。
そして須佐之男命と結ばれる。
出雲の王となった彼は姫を生涯愛する。
シンデレラや白雪姫もまさに玉の輿。
これらの物語は人々の願望を表れ。
夢物語が現実となった話も世界には数多い。
女帝エカテリーナ
世界にはスケールの大きい実話が数多い。
ロシアの女帝エカテリーナ1世は農民出身。
当時の階級社会では奇跡的だ。
それも偶然街で見初められた類の話ではない。
幼くして生家が離散、牧師の養女となる。
やがて長じてスウェーデン人と結婚。
普通ならそのまま平凡な人生で終っていた。
だがロシアとの戦争に巻き込まれ一変する。
ロシアに強制連行される。
幸運にもロシアのさる貴族の妾となる。
その後さらにピョートルの目にとまる。
結局皇帝に見初められやはり妾になる。
皇帝の寵愛を受け、2女をもうける。
そしてついには正妻となる。
下層階級の無教養な元人妻。
元妾の女性が皇帝の正妻、奇跡の玉の輿だ。
彼女にはそれだけの魅力があったのだろう。
池田理代子女史の「女帝エカテリーナ」は別人。
同作はエカテリーナ2世の話。
2世は貴族出身であり玉の輿とはいえない。
主役は白人?
現代にも玉の輿は数多い。
日本でも知られているのは女優グレース・ケリー。
米国人女優の身でモナコ王妃となった。
ケネディ大統領未亡人ジャクリーヌ夫人も同じ。
その後海運王、オナシス夫人となった。
ただし彼女達は自身が元々有名人。
世界には無名の人の玉の輿も少なくない。
そのシンデレラ達には明らかな特徴がある。
民族、国境を超えた夢物語の主役は白人が多い。
世界的な例を並べるだけでリストが出来る。
かつて米国では黒人男性と白人女性の結婚は不可。
今は成功した黒人が白人を妻にする例がよくある。
成功した白人が黒人女性を妻にする例は少ない。
東洋人妻も少ないが有名な例がある。
ジョン・レノンと結婚した小野洋子女史だ。
その結果世界で最も有名な日本女性となる。
アジアの女性に好印象を持つ欧米人もいる。
男性に従順でやさしいといった。
強い欧米女性は疲れる?。
アジア女性との縁談の仲介業者も存在する。
しかし多数派ではない。
アジアの花嫁の多くは花嫁不足の地域に嫁ぐ。
国際化が進み世界中に日本人が進出している。
玉の輿にのる機会が増えていることは確かだ。
はたして第二の小野洋子は出てくるのか。