身体美学身体雑学

男の価値は身長?

女が嫌う男の容姿ワースト3=チビ、デブ、ハゲ。
一方長身は結婚条件、3高の一翼を占める。
つまり男の価値の基本条件にまでなっている。
具体的数字を上げ、それ以下は眼中にない。
すなわち男じゃないという女もいる。

しかし低身長は本人の責任ではない。
さらに実質的に価値を左右するのだろうか。
社会的に、あるいは生物学的に問題ないのだろうか。
科学的なアンチテーゼが示された事があるのか。

小さな巨人

ある婦女暴行殺人犯が実感を込めて吐露していた。
「身長150cmでは女は誰も相手にしてくれない。」
自分も同じ身長だったら強く生きられるか自信ない。

重量挙げの名選手、三宅義信氏は彼とほぼ同じ身長。
されど犯罪者とは正反対の人生を歩んでいる。

氏は五輪3大会連続出場、成績は銀→金→金。
と連覇を含む圧倒的な輝かしさ。
自衛官の氏はその後もエリート街道まっしぐら。
自衛隊体育学校の校長も務める。

連覇のメキシコ五輪では実弟義行氏も銅メダル。
表彰台では両脇が銀の外国選手と銅の弟。
メダル授与後二人の手をとり健闘祝福し差し上げた。
まさに小さな巨人の風格。日本男児の鑑だ。

ボクシングの具志堅用高氏も小さな巨人。
大柄な欧米人にすら存在する。
F1で史上最多優勝のA・プロストも身長160ほど。
日本人と比較しても小柄だ。

小柄にもメリット

小柄な男性を男と見ない女性に聞きたい。
彼らにそれ故に有利な点がある事を知っているか。
或いは大きい事の不利を。

大柄の最大のメリットは瞬発力に優れている点。
一般的に大男が小男より強いのは瞬発力に勝るからだ。
だがそれ以外に有利な点は意外にない。

持久力になると逆に大きさに反比例、不利になる。
さらに素早さ、身の軽さなどことごとく不利。
小柄に有利な点が多いが、貧弱で小さいのは別。
逆にいえば長身のメリットは実は少ない。

人体の各器官の能力は大きさに比例してはいない。
180kgの力士は60kgの人の三人分の重さ。
しかし心肺能力が3倍ある訳ではない。
体重1/3でも心肺能力は半分くらいありうる。
だとすれば持久力は後者の方が断然優れている。

陸上長距離系の選手は男子でもほぼ50〜60kg台だ。
この数字は大柄な欧米人を含め、人類共通だ。

丈夫で長持ちという点でも小柄な方が有利だ。
大男よりは小柄な方が長生きの確率は高いと考えられる。
長生きしている人達の体格を見れば明らかだ。

生物学的に見ても小柄には存在意味がありそうだ。
品種改良が進んだ犬は種によって極端に大きさが違う。
大柄の遺伝子だけが選択されていったら大型化する。
しかし大型化した恐竜は滅びている。

人類の基本設計に適合したサイズがあると考えられる。
前述の長距離系選手の平均的サイズかも知れない。
環境問題を考えると小型化の方が有利かもしれない。

大柄と小柄両遺伝子が共存して適合サイズが維持される?。
専門家の意見を聞きたいものだ。
結論として三高の女性は自分の未来への扉狭めている。