身体美学身体雑学

スター伝説?ゴジラ

ゴジラが身体美学となんの関係があるのか。
日本映画が生んだ三船敏郎と並ぶ世界的スター。
誕生して半世紀、時代を超えた不滅のスターだ。

世界中のファンはすでに二世代を超えている。
米国には大小のファンクラブが多数存在する。
イベントに親子で参加することも珍しくない。
三世代にわたるファンも登場しそうだ。

日本以上の人気の根強さが感じられる。
大人にファンが多いのもゴジラの特徴。

ではなぜ大の大人にまで人気があるのか。
なぜ世界中の人々を引きつけるだろうか。
この件に関してはすでに様々な分析が出ている。

今さら当サイトなが出る幕ではない。
当サイトの主題は美。ゴジラにも美がある?。
美の観点から論評できることはある。

ゴジラは恐竜型の原形にして完成形。
元祖にしてデザインの最高傑作。

その後様々な恐竜型怪獣が登場している。
どれもゴジラの亜流で超えたものはない。
中には他の怪獣が好きな人もいるだろう。
それでもゴジラに迫るものは何一つない。
ハリウッド版のゴジラも全然及ばない。

制作者は本家に敬意を表して形を変えたという。
結果は本家に遠く及ばず失敗した。
映画の都ハリウッドが日本に負けた格好だ。
「なぜ日本版のような怪獣映画が作れないのか。」
ハリウッド版に失望した米国人の声だ。

日本映画はハリウッドより優れている?。
怪獣映画だけは長年のノウハウを持つ。
日本人が独自に築いた一つの映画文化だ。

実はゴジラはハリウッド映画をヒントに誕生。
怪獣映画の始祖とも言えるキングコングだ。
キングコングの形は単にゴリラの大型版。

デザインに創造的美的要素は見られない。
ただその大きさが間接的にゴジラを生んだ。

あちらにも恐竜型の怪物が出てくる映画はある。
だがそこからヒーローが生まれた例はない。
キャラクター商品として成功した例もない。
ゴジラに匹敵するデザインは一つもない。

ハリウッドのキングコングはリメークもされた。
悪役でもなくゴジラに近いキャラクター。
しかし持続的な人気にはなっていない。
巨大生物が暴れれば人気が出る訳ではない。

世界中のファンの心理は共通なのではないか。
ゴジラが暴れる姿に快感?を感じるのでは。
文明を破壊し尽くすようなパワーに。
荒ぶれる神のような破壊力に。
それにふさわしい絶妙なデザインである。

初代のハリウッド版は失敗して当然。
肉食恐竜をでかくしただけなまがいもの。
ただ何人もゴジラのデザインを超えるのは至難だ。
今後も最強のスターであり続けるだろう。

海外のゴジラファンに聞きたいところだ。
でも日本語サイトなので無理。