身体美学美学的女性評

小野洋子2012/10

世界で最も有名な日本女性、といって過言でない。
ただし彼女自身が名声を高めたという訳ではない。
高名である最大の理由は、ジョン・レノンの妻であること。

世紀の白人スターと東洋人の妻、きわめて異色のカップル。
東洋人が世界的有名人の妻になることは非常に稀なのだ。
そもそも東洋人女性が世界的有名人になった例が少ない。
小野小町や楊貴妃など欧米人が知るはずもない。

彼女はその特異さが悪い意味で際立つことになる。
奇妙なカップルは社会から糾弾されることになる。
ジョンは不倫のはてに白人の妻子を捨てたのだ。
だが英国のマスコミや世間のバッシングは彼女に集中した。
問題と直接関係のない容姿まで「醜い」と書き立てた。

「東洋人に性的魅力があると認めたくなかったんだと思う。」
バッシングに対する彼女自身の分析である。
英国人はジョンの熱愛ぶりが、理解できなかったのだろう。

あるいは日本人もそう感じたのかも知れない。
若くしてすでに世界的大スターで億万長者。
どんな美女も思いのままのはず。
なんでわざわざ怪しげな東洋人の大年増を選ぶのか。

当時の映像には超ミニスカート姿もある。
正直にいって美脚とは言い難い。
ミニだけにモロパンチラ(パパラッチ撮影?)画像も存在。
だが話題にはならなかった。

クリントン米国務長官のパンチラ画像は話題になった。
下着メーカーが広告に使うと公表、男性の目を釘付けにした。
(ただし実際に使われることはなかった。)
水着姿の盗撮映像が話題になったこともある。
男たちを悩殺した国務長官は、彼女が最初で最後か。

前衛芸術家故の感性なのか、彼女は体の露出に抵抗がない。
ジョンと共に全裸ヌードを公開したこともある。
しかしそれも美しいとは言い難い。
ジョンとの頭身比率の差が目立つばかり。

特に後ろ姿が最悪。東洋人の弱点丸出し。
むしろジョンの尻の方がきれいだった。
なぜ公開したのか理解に苦しむ。

ジョンがこういう評価を聞いたら何というだろうか。
一笑にふして言うだろう。
「彼女の魅力、価値をまったく分かっていない。」

彼自身が彼女の価値の証明である。
彼女への熱愛は一貫して変わることがなかった。
出会って以降のラブソングはすべて彼女に向けたものだ。

一時突き放されるように別居した時期もあったが変わらず。
むしろ彼女が必要なことを思い知ったようだ。
やがて必然的帰結ように復縁すると愛の証、愛息を授かる。
(現在ホンダのCMに出ているショーン・レノン氏だ。)
困難を克服しての劇的な高齢出産だった。

彼は二人の関係を同志と表現している。
感性、価値観の共有によって結ばれているということだろうか。
恋愛はその基盤に付随するものらしい。
なんであれ麗しき絆を築いたのだから二人の人生は天晴。
彼女を選んだジョンも天晴。彼の心をつかんだ彼女も天晴。

彼女は女性の価値や魅力とは何か。
世の女性に大きな示唆を与えている。
どんな美女であっても、愛されなかったら意味を持たない。

ジョンは男たちに教訓示している。本当の価値を見極めろと。

ジョンの人生は彼女抜きでは語れない。
彼女の人生もジョン抜きでは語れない。
よって画像はすべて二人のツーショット。

正面ツーショット1 正面ツーショット2
正面ツーショット3 正面ツーショット4