宮崎美子2021/1
最初のきっかけは週刊誌の表紙モデル。
素人の女子大生モデルを募集していた。
素人なんだから特別なおしゃれは不要。
そういう軽い気持ちで応募。
友人が撮った普段着のスナップ写真を送った。
それでも書類審査を通り、面接審査に進む。
九州在住なので上京はかなりの遠出。
だがその時も普通の私服に顔もほぼスッピン。
周りは華やかな美女ばかり、自分は場違い?。
当然選ばれるとは思わなかったという。
結果は選ばれて運命が変わる。
撮影は篠山紀信氏、氏との出会いで。
そのときも私服で撮影はすぐに終わった。
しかし氏は彼女に輝きを感じた。
それが下の画像、私服に化粧極薄、まさにど素人。
後日篠山氏が直接彼女にCMモデル出演を打診。
日程が春休み中でサイパンに行けるので承諾。
つまり素人の遊び半分のアルバイトだった。
本人はもとより、制作側も売り込む意図皆無。
素人だから一回だけの起用の予定だった。
それが爆発的反響を生む伝説のCMとなる。
放送が始まるとたちまち関係筋に問い合わせ殺到。
「あの子は誰?」素人だから業界人でも知らない。
その印象を表す代表的な表現は衝撃的!。
多くの人が衝撃的だったと語る。
いったいなにが衝撃的だったのか。
女性美で気を引くのはテレビCMの演出の王道。
草創期から今日まで常にあふれかえっている。
多くはプロのタレントで演出も一流のプロたち。
バカンス気分の素人とは意識も違う。
ラックスのCMはハリウッド女優が目白押し。
美容整形も含めて完ぺきに仕上げたプロたち。
演出も豪華、洗練された美の極地といえる。
多いだけに惹きつけられるCMも少なくない。
だが彼女の反響に匹敵する例は他に見当たらない。
洗練されたプロを素人が超えた?。
いったい美とは、魅力とは、輝きとは。
衝撃的な内容はわずか20秒ほどの短編。
15秒ほどが脱衣場面、残りが笑顔のアップ。
笑顔だけなら普通すぎて衝撃は感じない。
脱衣での肉体の存在感が衝撃の原動力か。
衝撃的以外では健康的だという評も多い。
ではなにが健康的なのか。
健康優良児のような発育ぶり?。
特に二次性徴の発達が顕著なメリハリボディ。
体は豊満だが顔は小顔という特徴も持つ。
成熟した肉体と可愛い笑顔の相乗効果?。
実は5秒ほどの間に表情のコントラストあり。
弾ける笑顔から最後瞬間的に瞳に憂いを湛える。
それもまた強力な相乗効果を生む。
同CMはカメラメーカーの期待の新製品の宣伝。
素人起用が望外の大反響で期待通りヒット。
予定を一転して、彼女を顔として継続起用する。
下はCM撮影時のカットの広告。
こうなると業界がほっとくはずがない。
当初は断っていたが熱心な勧誘に折れて女優となる。
週刊誌にプロとして表紙を飾るようになる。
下の画像は小顔できれいな輪郭、顔立ちが目立つ。
下の水着姿は発達した体との対比で小顔が際立つ。
下の画像は真顔、笑顔とは別人の印象。
カメラ広告も真顔シリーズあるが印象は今一つ。
その資質が本来の希望ではない女優へと導いた。
だが女優は当時すでに難しい時代になっていた。
テレビが娯楽の主役となって役割も変化。
女優が輝ける機会は激減。
彼女も女優として生き残るも活躍は限定的。
少なくとも登場時の華やかさはない。
そのかわり?別な才能を発揮するようになる。
元々高学歴なので知性発揮、クイズ女王になる。
また昨年末還暦水着が大評判となる。
伝説のCMの再現かのように。
肉体美維持は立派、ただ美貌は変化している。
せっかくの恵まれた資質が生かされていない。
日本人としては平均的な表情、崩れの要素あり。
実は伝説のCMにもその片りんが見られる。
もったいない限り。宝の持ち腐れだ。
画像のかつての輝きを見ると切に思う。
新世紀にも衝撃的と称されるCMがあった。
グリコポッキーの新垣結衣編だ。
伝説とはいかずとも衝撃的な可愛さだったと。
当欄でもすでに取り上げているように。
同CMでブレーク、その後も輝きは継続中。
その輝きは完ぺきな表情につきる。
大きな笑顔でもまったく崩れることがない。
同様に真顔も気品にあふれている。
日本人女優としては稀有な資質だ。
日本では劣化の目立つ往年のアイドルも多い。
かつてのファンか、劣化を嘆く口の悪い人もいる。
なんで死んでくれなかったんだ、と。
新垣結衣は別次元、美しく歳を重ねるだろう。
特に努力しなくても美熟女になりうる。