身体美学Fhysical Aesthetics

美学的女性評

大坂なおみ

2022年1月10日

日本人の世界的プロテニス選手。
言われなくても日本人とわかる。
名前がフル和名、容貌も日本人で違和感ない。
しかし血と文化は純日本ではない。

特に身体は文字通り日本人離れしている。
大きく逞しく均整のとれた肢体。
身体能力も桁違いに高い。
美と身体能力が比例している。

その資質を存分に生かして世界に上り詰める。
日本人離れしていても日本選手として。
事実上世界で最も有名な日本人女子選手。
他に世界的女子選手が少ないだけにきわ立つ。
ゆえに東京五輪では最終聖火ランナーに。
長野五輪の伊藤みどり以来の大役だ。

大阪は現役である点が伊藤との違い。
当然メダル獲得が期待されていた。
しかしメダルには届かなかった。
つまり大役とはギャップの際立つ結末。

彼女の才能の高さは血によるところが大きい。
さらに文化も明らかに異なる。
日本生まれなれど育ちは純米国。
当然言語も英語、日本語は学習中。

世界的選手として多くの雑誌の表紙を飾る。
ファッションモデル風グラビアも多い。
煌びやかな衣装からビキニ水着など。

肉体美なのでなんでもおおむね絵になる。
ただファッション感覚は文化の違い感じる。
純日本選手はまず大胆ビキニ姿は公開しない。
美は惜しみなく強調するのは欧米文化。

血も文化も違うのだから日本的でないのは当然。
欧米もしくはラテンの雰囲気だが性格は繊細?。
活躍しながらも精神を病んでいたことを告白。

まだまだ若いので依然成長の途上。
恵まれた才能生かせばさらに輝けるだろう。
若くして成功すると落とし穴も多くなる。
繊細な感性で地道に歩んでほしい。

雑誌表紙1 雑誌表紙2 グラビア

下はテニスのコスチュームでの全身像。
体型がわかりやすい、ほぼ八頭身だ。

選手衣装全身像

混血選手の活躍が増えている。
血に由来する恵まれた資質を生かして。
バスケットの八村塁選手もしかり。
彼は日本育ちなので文化は完全に日本。
しかし選手としての素質は混血由来。

例外はプロ野球の大谷翔平選手。
純日本人なのにすべてが規格外。
日本人の常識を覆す奇跡的な身体能力。

身体は大きくなるほど普通は不器用になる。
だから足の速い大男はきわめてまれだ。
彼にはそういう常識が当てはまらない。
大男なのに盗塁できる俊敏さがある。

日本人は普通体が大きいと頭も大きい。
おおむね身体のサイズに比例している。
彼にはその常識も当てはまらない。
体に反して頭は小さくほぼ八頭身。
その点でも日本人離れしている。

投手と打者の二刀流を米大リーグで実現。
純日本人の彼が起こした奇跡のような偉業。
まだ若いのでさらなる進化の可能性も高い。
大阪選手共々どこまで伸びるのだろうか。

宮崎美子

2021年1月5日

最初のきっかけは週刊誌の表紙モデル。
素人の女子大生モデルを募集していた。
素人なんだから特別なおしゃれは不要。
そういう軽い気持ちで応募。
友人が撮った普段着のスナップ写真を送った。

それでも書類審査を通り、面接審査に進む。
九州在住なので上京はかなりの遠出。
だがその時も普通の私服に顔もほぼスッピン。
周りは華やかな美女ばかり、自分は場違い?。
当然選ばれるとは思わなかったという。

結果は選ばれて運命が変わる。
撮影は篠山紀信氏、氏との出会いで。
そのときも私服で撮影はすぐに終わった。
しかし氏は彼女に輝きを感じた。
それが下の画像、私服に化粧極薄、まさにど素人。

週刊朝日1

後日篠山氏が直接彼女にCMモデル出演を打診。
日程が春休み中でサイパンに行けるので承諾。
つまり素人の遊び半分のアルバイトだった。

本人はもとより、制作側も売り込む意図皆無。
素人だから一回だけの起用の予定だった。
それが爆発的反響を生む伝説のCMとなる。

放送が始まるとたちまち関係筋に問い合わせ殺到。
「あの子は誰?」素人だから業界人でも知らない。
その印象を表す代表的な表現は衝撃的!。
多くの人が衝撃的だったと語る。

いったいなにが衝撃的だったのか。
女性美で気を引くのはテレビCMの演出の王道。
草創期から今日まで常にあふれかえっている。
多くはプロのタレントで演出も一流のプロたち。
バカンス気分の素人とは意識も違う。

ラックスのCMはハリウッド女優が目白押し。
美容整形も含めて完ぺきに仕上げたプロたち。
演出も豪華、洗練された美の極地といえる。

多いだけに惹きつけられるCMも少なくない。
だが彼女の反響に匹敵する例は他に見当たらない。
洗練されたプロを素人が超えた?。
いったい美とは、魅力とは、輝きとは。

衝撃的な内容はわずか20秒ほどの短編。
15秒ほどが脱衣場面、残りが笑顔のアップ。
笑顔だけなら普通すぎて衝撃は感じない。

脱衣での肉体の存在感が衝撃の原動力か。
衝撃的以外では健康的だという評も多い。
ではなにが健康的なのか。
健康優良児のような発育ぶり?。
特に二次性徴の発達が顕著なメリハリボディ。
体は豊満だが顔は小顔という特徴も持つ。

成熟した肉体と可愛い笑顔の相乗効果?。
実は5秒ほどの間に表情のコントラストあり。
弾ける笑顔から最後瞬間的に瞳に憂いを湛える。
それもまた強力な相乗効果を生む。

同CMはカメラメーカーの期待の新製品の宣伝。
素人起用が望外の大反響で期待通りヒット。
予定を一転して、彼女を顔として継続起用する。
下はCM撮影時のカットの広告。

CM水着カット

こうなると業界がほっとくはずがない。
当初は断っていたが熱心な勧誘に折れて女優となる。
週刊誌にプロとして表紙を飾るようになる。
下の画像は小顔できれいな輪郭、顔立ちが目立つ。

週刊朝日2

下の水着姿は発達した体との対比で小顔が際立つ。

水着カメラ広告 カメラ広告

下の画像は真顔、笑顔とは別人の印象。
カメラ広告も真顔シリーズあるが印象は今一つ。

週刊朝日3

その資質が本来の希望ではない女優へと導いた。
だが女優は当時すでに難しい時代になっていた。
テレビが娯楽の主役となって役割も変化。
女優が輝ける機会は激減。
彼女も女優として生き残るも活躍は限定的。
少なくとも登場時の華やかさはない。

そのかわり?別な才能を発揮するようになる。
元々高学歴なので知性発揮、クイズ女王になる。
また昨年末還暦水着が大評判となる。
伝説のCMの再現かのように。

肉体美維持は立派、ただ美貌は変化している。
せっかくの恵まれた資質が生かされていない。
日本人としては平均的な表情、崩れの要素あり。

実は伝説のCMにもその片りんが見られる。
もったいない限り。宝の持ち腐れだ。
画像のかつての輝きを見ると切に思う。

新世紀にも衝撃的と称されるCMがあった。
グリコポッキーの新垣結衣編だ。
伝説とはいかずとも衝撃的な可愛さだったと。
当欄でもすでに取り上げているように。
同CMでブレーク、その後も輝きは継続中。

その輝きは完ぺきな表情につきる。
大きな笑顔でもまったく崩れることがない。
同様に真顔も気品にあふれている。
日本人女優としては稀有な資質だ。

日本では劣化の目立つ往年のアイドルも多い。
かつてのファンか、劣化を嘆く口の悪い人もいる。
なんで死んでくれなかったんだ、と。

新垣結衣は別次元、美しく歳を重ねるだろう。
特に努力しなくても美熟女になりうる。

吉田都

2020年1月1日

バレエの本場の舞台で長く活躍した。
欧米発祥のバレエは当然欧米が本場。
つまりバレリーナの世界的レジェンド。

同じ身体表現でも日本の舞踊とは大きく違う。
日本文化にバレエの美意識育む土壌はない。
文化も身体も欧米人向きだといえる。
彼女はその欧米文化に大輪の花を咲かせた。

彼女は幼くしてバレエの美に魅せられた。
そして自ら美を実現すべくレッスンに励む。
それだけ美への憧れが強かった。
努力は身を結び、早々に才能が開花。
エリートコースを歩み始める。

高校時に国際コンクールで賞を取る。
その結果英国のバレエ学校に留学する。
そうして本場で磨かれていく。
やがて23才でプリンシパルに上りつめる。
その後22年間不動の地位を占めた。

類まれな才能が世界で花開いた。
経歴、実績が如実に示している。
順風満帆なエリートコースに見える。
しかし彼女自身はそう感じていない。

本人にとっては暗黒の時期があった。
それは彼女を語るとき必ず出てくる。
絶望的な劣等感にとりつかれたこと。

白人の中に入って違いを痛感。
体型、容貌、姿勢などのフォルムが。
彼女たちは努力しなくても美しいと。
鏡を見るのが怖くなったという。

しかし彼女の情熱はそれを乗り越えた。
踊りの実力で白人たちを凌いでいった。
劣等感とはうまくつきあいながら。

テレビ番組で吐露したことがある。
「劣等感を克服して成功〜」と紹介された。
と即座に否定。「克服してませんよ。」

白人たちは彼女をどう見ていたのか。
本人の思いとは違っていた。
一人毛色の変わった子がいる。
違いと同時に才能の片りんも感じていた。
見た目も個性的だが才能も非凡だと。

違う資質の彼女の成功は意義深い。
バレエの美の本質を浮き彫りにした。
白人でなくても表現できるということ。
実証したことがエポックメーキング。
白人たちにも影響与えたであろう。

日本の後輩たちには夢と勇気を与えた。
日本人も世界に通用すると。
以降本場で活躍する日本人が増えている。
もはや稀有な存在ではなくなった。

では昨今の日本人は壁を感じないのか。
実は今も壁が消えた訳ではない。
先駆者の彼女が苦悩した壁は今も存在。

多かれ少なかれ避けては通れない壁。
先駆者と同じ経験をすることになる。
血と文化の違いは厳然と存在するからだ。
他の分野でも同じことがいえる。

しかし乗り越えられることも分かっている。
輝かしい先駆者がいるだけに。
彼女が残した足跡はきわめて大きい。

だがバレエから離れるとごく普通の日本人。
どこにでもいそうで目立つ要素は感じない。
しかし一度舞台に立てば燦然と輝く。

バレエという時間芸術の本質を示している。
輝きは連続した動きの中に表れる。
彼女の価値は写真では伝わらない。

華麗な舞

劣等感の塊といえばあの人が思い浮かぶ。
女優のオードリー・ヘプバーンだ。
容姿への劣等感だった点も同じ。

彼女の容貌は妖精と評されたほど魅惑的。
多くの人がそう思っている。
確かにそれで成功したのは間違いない。

しかし本人は容貌に自信がなかった。
他の美人女優たちほど整っていないと。
体も同じ、貧相で女性美に欠けると。
結局生涯劣等感が消えることはなかった。
晩年にそう語っていた。

彼女は自分を過小評価していたのか。
自分の弱点をよく知っていたのだ。
最初目指したのはバレリーナ。
次が女優、どちらも美女が多い。
比較対照で自分の水準を見極めていた。

ではなぜ他人には魅惑的に見えるのか。
それは彼女の表情美がなせる技。
生き生きととしたキュートな表情。

代表作「ローマの休日」のポスターが示す。
彼女の笑顔が焦点、主題になっている。
まるでブロマイドのごとく。
彼女の個性、魅力の核心をついた演出だ。

彼女の輝きは造形美ではないのだ。
いきいきと動く表情から生まれる。
動きの中に表れる美はバレエと同じ原理。
オードリーと吉田都は共通の表現者?。